自慢の営業スキル、イケキンでさらなる爆上がりを狙う。

前職で営業として勤続10年目に突入した頃。成績は順調で、役職も将来的に約束されていたと思います。プライベートでは二人目の子どもが生まれ、マイホームの購入を決意。でもそういう時こそ何か不安になるものなんですね。40歳を目前に、漠然と「このままで大丈夫だろうか」という思いを抱くようになりました。それでスカウト型の転職サイトに登録しました。転職したいというより自分の能力、市場価値を見てみたいという方が近いでしょうか。もし転職するとなっても同業は避けるつもりでした。イケキンから声がかかったときは正直迷いましたが、せっかくのご縁でしたし、話だけでも聞いてみようと思ったのです。

1対1でランチをしながらの社長面接でした。向かいの席で社長は「単にねじを納品するだけじゃありません。ゆるみや折損・塗装・錆びといったあらゆるお困りごとの解決策を提供するのがウチの強みです」とにこやかに語っています。ん？なんだか自分が知っているねじのセールスとは違うぞ…と思いました。当時、私は大手メーカーを相手にまさしくねじを売っていましたから。私、もともとモノを売る営業マンとしての自信はありました。相手の懐にスルッと入り込んで。お客さまからも大変可愛がられまして「小阪だから」とご発注いただいた自負はあります。「人となりを買っていただいてこそ最高のセールススキル」と信じて疑わなかったんです。ところが武井社長は違うアプローチだった。しかもイケキンが技術的なサポートや問題解決に長けているなんて知りませんでした。そしてイケキンの営業にはそういうスキルを求められるとも。自分がまだやり残していることを見つけてしまったのです。「問題解決力」も武器に戦えるようになれば、営業マンとしてもっともっと上を目指せるに違いない。そう気づいた時、私はもうすっかり心を決めました。

入社してから、何度かイケキンが出展する展示会に参加しました。最新のねじ事情をブースに集まったお客様にプレゼンするのです。興味津々で集まるお客様を前に、意気揚々と語る先輩たち。対して私は大勢の前で話すことがどうも苦手で……小っ恥ずかしさが出てしまうんです。一対一の商談とは違う。そんな私に展示会でのプレゼンの機会がやってきました。スキルを磨く練習では先輩たちが、真剣にアドバイスしてくださった。年齢もキャリアも関係なくホンキなのが伝わってきて非常に嬉しかったし、身に沁みました。練習の甲斐はありました。展示会当日の聞き手の反応が嬉しくてつい話が長くなるほどノリノリで…。新たな自分の発見でした。この年になっても苦手分野に前向きに挑戦できたことが嬉しかったですし、今後もこうしていろんなノウハウが学べるんだろうな、と思います。実は、将来的にはセミナーの講師もお願いしたいと声をかけてもらっていて。もちろん私はやる気ですよ。いずれ講師・小阪としても人気が出てしまうでしょう。間違いありません。