人との関係構築にはタイパもコスパも無い。
ネジや物流の知識習得は自分次第でスピード化できますが、仕入れ先との関係構築に焦りは禁物です。人間対人間ですから、ちゃんと誠実な仕事をして、相手を知る努力をしなければいけません。納期調整や不具合への対応をお願いしつつ、仕入れ先からの要望や相談にも耳を傾ける。ああだこうだと頻繁に電話して、時々工場にも顔を出して。そんなことを繰り返しながら腹を割って話せる間柄を築くんです。
ネジ好きばかりの組織で一番冷めているかもしれません。
頼れる先が増えれば心強いし、それで提案できる幅が広がればお客様にも重宝していただけます。金額の大小や責任の重さよりも、誰にどう役立っているのかわかりやすいので気分が曇りません。つまり私はネジが好きと言うより、そこに付随するコミュニケーションの方が張り合いがあるんですよ。ネジ愛の強い社員が多いイケキンですが、私は言うほどネジオタクでもないし、機械いじりが趣味なわけでもない。それでも、この会社に居場所とやりがいを感じて働いています。ですからネジ愛に圧倒されそうな方も安心してください。
変化する業界でイケキンが強みを発揮し続けるには。
ねじ業界の内実は日々変化しています。ECがより台頭すれば取引先の比重も変わり、イケキンの心臓部は私の課ではなく違う部署が担うことになるでしょう。しかしニッチな顧客ニーズに確実に応えてきた仕事もあり、そこは無くしてはいけません。時代が流れ、流通の仕組みも変わっていく中で、どのビジネスを残しどう強みに変換させていくのか。ここに頭を働かせることが、今後の私のミッションです。