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技術コラム

ねじ公差域クラスに関する情報をアップデートしておかないと無用なトラブルを招きます

2022.05.09
JIS規格

ねじ公差域クラスに関する情報をアップデートしておかないと無用なトラブルを招きます

ねじにはねじ公差範囲の違いにより等級が存在しますが、実は旧規格が現場では根強く残っているために、製品受け入れ時にトラブルに発展するケースがあります。自社の検査基準や管理ゲージを確認し最新の情報にアップデートしておかないと、ねじの品質において整合性が取れない能性があるためぜひとも本コラムの内容をご確認ください。
特にご自身が入社される前からずっと流動している図面品などは、古いねじ等級指定のままだったり、ねじ等級は更新しているものの、暗黙の了解として古いねじ公差範囲となるよう”図面に残らない指示”としてまかり通っていたりすることがあるようです。
このねじ公差域クラスに関する内容は、品質部門の方だけではなく設計・開発部門や購買部門の方にもご確認いただくことをオススメいたします。
ダウンロード資料では「5.一般用メートルねじの許容限界寸法」の一覧を記載していますので、手元に保存しておかれると便利かと思います。

 

新旧のねじ等級の違いと入り混じっている背景

ねじ公差域について古い図面では、ねじ等級が1級、2級、3級で表記されている事がありますが、これは実は古い公差域クラスなのです。
現在のねじ規格と比較すると、
めねじ 5H≒1級、6H≒2級、7H≒3級
おねじ 4h≒1級、6g≒2級、8g≒3級
となっています。
サイズによって管理箇所公差の違うものが存在するため、≒となっています。
なお規格ねじ製品(市販品)のねじ等級は
めねじ:6H/おねじ:6g
で管理されることが一般的です。
日本国内では、元々おねじ・めねじ共に1級・2級・3級という等級管理をされていましたが1965年に国際規格であるISOねじが導入され、日本工業規格(JIS)に標準化されました。もう50年以上も前に導入された規格なのですが、未だに旧規格が現場には残っているのです。過渡期に設計された製品図面の公差を更新するのを忘れたままだったり、新しい公差範囲と大きな差がないためにゲージを更新するのが手間で旧規格のままにしていたりという話を聞くことがあります。

トラブル事例

トラブル事例をご紹介する前に、ねじの嵌め合い公差に関する基礎的な内容をおさらいしておきます。ねじ等級の管理箇所は、めねじ/内径と有効径、おねじ/外径と有効径と当然ながら異なります。
また測定方法としてはめねじはプラグゲージを、おねじはリングゲージや画像寸法測定器を用います。
トラブルになり得る場合としては、以下のようなことが挙げられます。

・ねじゲージ検査時にねじ等級の規格差(6/2級、6H/2級など)により、ゲージ嵌合不良(止りゲージが止まらないなど)となってしまう場合

・おねじとめねじでねじ等級規格に相違が発生する場合例えば、おねじは2級管理、めねじは6H管理ということがあり得ます。(一般的にはおねじは6g管理、めねじは6H管理が主流)

 弊社とお客様の間で、この新旧公差の管理によりトラブルになることが、稀にあります。例えば、以前に数百キロ離れたお客様の製造工場から「御社の納入した製品がゲージ検査で公差範囲を逸脱している。今すぐ作り直して今日中に納品してほしい。」と言われるケースがありました。すぐに弊社の担当営業と品質管理部門責任者が現場に向かい、現物やゲージの確認をさせていただいて原因が発覚しました。最終的には本コラムに書いてあるような内容をご説明すると、先方の品質担当者様はご納得いただけました。
契約時の条件として、弊社からは「おねじは6g/めねじは6H管理とする」という内容をお伝えしていたのですが、そもそもお客様は新旧の等級の違いをご存じで無かったようです。お客様による納入検査時のゲージは旧規格の2級ゲージを使用されていたために、トラブルにつながりました。お客様からは勘違いをしていたとお詫びの言葉を頂戴しましたが、ご納得いただく製品が納入出来て一安心でした。当日に製作品を数万本用意する…となると、至難の業ですから。

後に分かりますが、組織的にねじ公差域クラスに関する情報が更新されていなかったようで、設計・購買・品質部門それぞれのご担当者様は皆様、古い2級管理が現在も生きていると思われていました。

 

目的に応じたねじ公差域クラスを選択する事で安心した締結が実現できます。
皆様も自社内に古い図面が残っていないか、管理ゲージは最新のものに変更されているか、ご確認いただいてはいかがでしょうか。

『ねじの基本(基準寸法表)』
についての資料ダウンロードはこちら

ダウンロード

 

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