異物混入の原因はねじのゆるみ?
多くの食品加工メーカーでは、異物の混入に対してさまざまな対策を取っていますが、自社だけで対策を完結させることは難しいようです。
様々な危害要因が潜んでいるからですが、その中でも特に製造現場の頭を悩ませている問題として、製造ライン上で使用するネジの脱落が挙げられます。一つの製造ラインでは数十~数百カ所以上のネジ締結カ所が存在します。
脱落の主たる要因としては、ねじのゆるみが考えられますが、多くの食品加工メーカーではゆるみ止め対策ならびに、始業の前後の定期的な増し締め作業で対応することもあるようです。私たちがご相談を受けて解決に至ったとあるお客様の事例では、始業前に全員で20分間の確認作業をされていました。
現場でのゆるみ対策により無駄なコストをかけてしまうことは大きな負担になります。
つまり求められる対策としてはネジの脱落を防止するだけではなく、その後のメンテナンスが簡易であることも重要な要素になります。また締め外しの作業時に金属の削りカスが出るような対策では本末転倒です。このように意外と多くの要素について検討する必要があるため、最近では私たちのような専門家に相談をいただくケースが増えているようです。