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ねじの強化書(Vol.19) 材料記号ってなんやねん?

2021.03.20
ねじの強化書

SCM材の略称について


合金鋼も同様に、機械構造用炭素鋼や機械構造用合金鋼などの正式名称は少しとっつきにくいので、略称で言うほうが覚えやすいと思います。
機械構造用合金鋼の一種にSCM材があります。
アルファベットや数字が持つ意味は以下の通りです。

・S・・・Steel(鋼)のS、つまり材質を表しています
・C・・・クロム(Cr)の元素記号を表しています。
・M・・・モリブデン(M)の元素記号を表しています。

SCM材の中でネジ部品に多く利用されるのが、SCM435やSCM440で、数字の意味は何かと言うと、末尾2桁の35とか40は炭素(C)の含有量(0.35%または0.40%)を表しています。
最初の4は何かと言うと、JISでは鋼材は含有する元素量によって「2」「4」「6」「8」というようにコードが振り分けられていて、SCM材の場合、「4」になります。
では、このコードはどういう意味かというと・・・、スミマセン!実は知りません!
言ってみれば「こういうキマリだ!」となるのですが、私としては優先度を上げてまでこういったことは知っておいたり、覚えておいたりする必要はないのかな、と思ったりします。
そして、このSCM材、クロムモリブデン鋼とも言いますが、ご存知の通り、鋼製で高強度の六角穴付きボルトの材料として日本では広く認知された材料です。
このクロムモリブデン鋼、ネジ業界では略して「クロモリ」と呼ぶこと多いです。
では、なぜこの材料を利用すると高強度のネジが作れるのかというと、もちろん焼き入れするのが前提ですが、炭素量が多く、モリブデンの含有によって焼き入れ性を上げている、というのが主な理由となります。
これらのことは、ねじの強化書Vol.16Vol.17を読み返していただけたらと思います。

 

今回は以上です。
ところで、イケキンでは「M10のネジピッチっていくつだったっけ?」「知らん、俺に聞くな!ネジのカタログ見てよ!」という会話が飛び交ったりします。
実際のところ、こういう知識は「知らない」のではなく、「覚えておく必要がない」と思っているのですが、ただ、どの文献を見れば辿り着けるのかは覚えておく必要があると思っています。
もちろん、記憶力バツグンの方なら何もかも覚えられるのでしょうが、私は記憶の飽和量がきわめて少ないので、なるべく知識の取捨選択をするようにしています。
言ってみれば、何を覚えるのか、何を覚えてはいけないのか、はっきりさせています。
次回もお楽しみに!

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