スペシャリストの紹介 加藤 信之
技術営業グループ リーダー
ねじ締結の「困った」を、現場と一緒にほどいていく
技術営業って?
お客様がねじ締結で抱えている課題を伺い、解決に向けて一緒に取り組むのが私の仕事です。必要に応じて試験も行いますが、実は試験そのものよりも、まずお客様の話を聞いて状況を整理し、「何が本当の課題か」「どんな方法なら解決できるか」を考えている時間のほうが長いですね。解決のために、どの手法で、何を使って、どう解決するか。さらに納期や現場条件も踏まえて提案を組み立てます。思っていたより時間がかかることもありますが、だからこそ原因が見えて解決に近づいた瞬間は手応えがあります。
物流から営業、そして技術営業へ。長いイケキン人生で見つけた「深さ」
技術営業の道に進んだきっかけは?
私は新卒で入社して24年目です。学生時代からバイクが好きで、「金属部品を扱う会社がいい」と思って就職活動をしていました。就職氷河期の中で採用してくれたのがイケキンです。これまで物流(ドライバー)から営業・調達と経験を重ね、さまざまな立場でお客様と向き合ってきました。技術営業の仕事は以前から「おもしろそう」と感じていて、入社2〜3年目には、社内のトルクセミナー講師養成講座を受講したこともあります。お客様先で簡単なデモを行った経験もあり、技術で役に立てる仕事に少しずつ興味が強くなっていきました。決定的だったのは、営業部時代に担当していたお客様に試験の依頼をいただいたこと。そこから試験や解析にのめり込み、「今まで学んできたことを活かせるタイミングだ」と感じました。経験を積んで、より深い仕事ができる状態になってきた頃に異動の話をもらい、技術営業の道へ踏み出しました。
お客様の「困った」を解決する、確かな実践
年間どのくらいの相談を受ける?
現在は年間約130件ほど相談をいただき、対応しています。相談をいただくお客様は製造業の生産技術や設計、品質保証のご担当者様が中心です。お客様が抱える課題は、製品や企業によって多岐にわたりますが、中でも多いのは「ねじのゆるみ」に関するご相談です。「ゆるみが生じて困っている」「原因が特定できない」「最適なゆるみ止めを探している」といったお声が多数寄せられます。こうしたご相談に対し、まずゆるみが発生している箇所の締結構造やねじの使い方などを詳細にヒアリングし、その根本原因を徹底的に追究します。原因を特定した後は必要な検証を重ねながら、お客様にとって最適な解決策をご提案しています。この一つひとつの解決が、お客様との信頼関係を深め、長くお付き合いいただけるパートナーシップへと繋がることがお互いにとってベストだと考えています。課題解決後の未来を見据えた、きめ細やかな対応を心がけています。
相談しやすく、長く頼られる存在に
今後技術営業として目指していきたいところは?
「ねじで世界をより良く変える」という理念のもと、日々その実現のために真摯に取り組んでいます。お客様にとって最適なねじは、一つとして同じではありません。単にねじを提供するだけでは、真の価値は生まれないと考えます。そこには画一的な正解がないからです。しかし、確信しているのは、お客様の課題に丁寧に耳を傾け、最適なねじ締結の実現をサポートすることこそが、技術営業の存在意義であるということです。2024年からはねじ締結に関する論文執筆にも積極的に取り組んでいます。私たちの蓄積してきた知見や研究結果が、一つでも多くのねじ締結課題を解決する一助となることを心から願っています。ありがたいことに、日頃から多くのお客様に「困ったらイケキンに相談しよう」「ねじのことならイケキンに」と、お声がけいただいております。この心強いお言葉を胸に、これからもより多くの方々と信頼関係を築き、広げていきたいと願っています。お客様一人ひとりに真摯に向き合い、専門知識を深め、そして何よりも「話しかけやすい存在」であること。これらを日々積み重ねていくことで、お客様に真に頼られる技術営業を目指してまいります。