
課題解決の事例集
めねじの補修で治具廃棄によるコストロスを約1/10に削減
2026.10.21

お客様の産業素材・化学メーカー
部署名品質管理
解決策のご提案
リコイルで治具の寿命を延命し、廃棄によるコストロスと調達リードタイム削減
相談までの経緯
課題の概要
大型特殊車両向けの駆動・回転性能を評価する試験設備において、試験体を固定する専用治具(S45C製)のめねじトラブルが頻発している。
この試験治具は非常に大型かつ高精度な加工が施された高額部品であるが、めねじが損傷するたびに治具本体ごと廃棄・再製作しており、多額のコストロスが生じている。
再製作には長い時で半年近くかかることもあり、試験スケジュールが遅延してしまうこともある。
この試験治具は非常に大型かつ高精度な加工が施された高額部品であるが、めねじが損傷するたびに治具本体ごと廃棄・再製作しており、多額のコストロスが生じている。
再製作には長い時で半年近くかかることもあり、試験スケジュールが遅延してしまうこともある。
問題の原因
試験設備の回転する部分に使用されている部品で、材質はS45C、ねじは強度区分12.9の鋼の六角穴付きボルトを使用しており、試験時の脱落を防ぐため高いトルク管理のもと締結されている。
高軸力下での頻繁な段取り替えにより接触面の面圧が限界を超え、S45Cであってもねじ山のかじり(焼き付き)やピッチの塑性変形が発生してしまう。
高軸力下での頻繁な段取り替えにより接触面の面圧が限界を超え、S45Cであってもねじ山のかじり(焼き付き)やピッチの塑性変形が発生してしまう。
当時のお客様の対策
めねじが損傷するたびにタップの通し直し(手入れ)を行っていたが、ねじ穴の配置が治具の端面近くにあるため、ワンサイズ太いボルトへ変更する(オーバーサイズタップを切る)ことが難しく、手入れの限界を迎えた時点で廃棄になっていた。
イケキンが提案したこと
課題解決の要件
①治具の寿命を延ばし、廃棄によるコストロスを削減する
②再製作にかかる調達リードタイムを削減すること
②再製作にかかる調達リードタイムを削減すること
解決策のご提案 リコイル
めねじの補修・補強ができるワイヤーインサート「リコイル」をご提案。
リコイルは損傷してしまっためねじを元のサイズのまま補修することができるワイヤーインサート(通称:ヘリサート、ヘリコイルなど)という部品。
リコイルを挿入することによりめねじを補修して、部品の寿命を延ばすことができれば、廃棄を減らし多額のコストロスが生じることも防げる。
また、めねじが損傷してから補修できるだけでなく、あらかじめリコイルを挿入しておくことでめねじを補強することもできる。
また、治具の再製作頻度を減らすことができ、調達リードタイムの課題も解消できる。
リコイルは損傷してしまっためねじを元のサイズのまま補修することができるワイヤーインサート(通称:ヘリサート、ヘリコイルなど)という部品。
リコイルを挿入することによりめねじを補修して、部品の寿命を延ばすことができれば、廃棄を減らし多額のコストロスが生じることも防げる。
また、めねじが損傷してから補修できるだけでなく、あらかじめリコイルを挿入しておくことでめねじを補強することもできる。
また、治具の再製作頻度を減らすことができ、調達リードタイムの課題も解消できる。
通常のねじ締結では、めねじの最初の3山に応力の75%以上がかかっている。
リコイルは菱形構造のステンレスワイヤー製インサートで弾性変形するため、1~3山に集中していた応力を分散させめねじへの負荷を低減することができる。

対策の成果・結果
提案結果
まずは補修用途として採用が決定。
ユーザーメリット
①治具の寿命を延ばし、廃棄によるコストロスを約1/10に低減できた
②再製作による調達リードタイムを減らし、試験スケジュールの遅延を起こさなくなった。
②再製作による調達リードタイムを減らし、試験スケジュールの遅延を起こさなくなった。
お客様の声
めねじが損傷すると、廃棄物が増えるだけでなく、多額のコストロスや試験スケジュールの遅延まで発生しており、社内でも問題視されていましたが、イケキンさんから良いご提案をいただいたことで改善することができました。
その後のお話
今回の補修実績と耐着脱性の向上を受け、「次回新規製作する試験治具からは、設計段階でリコイルをあらかじめ挿入する(初期補強)」標準仕様への移行を検討・推進中。
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