解決策のご提案
図面製作品に関する知識と検査ツールを駆使して
工場廃業により詳細不明になった特殊ねじの詳細解明
相談までの経緯
課題の概要
特殊形状のねじの製造を依頼している工場が廃業してしまい、ロッドミル(粉砕機)のメンテナンス時に使用するねじが入手できなくなった。
残っているものはねじのサンプルのみで、わかることは形状と材質(SCM435-H)、大まかなサイズのみ。
3つのサイズのねじが下記数量で4か月後に始まるメンテナンスまでに必要で、このねじがないとロッドミルをメンテナンスすることができない。
M30X160 1000本
M24X135 260本
M24X145 90本
問題の原因
ねじの現物はあるが同業者を介して工場に製造依頼していたもので、図面管理が曖昧だった。
そのため図面が残されておらず、詳細情報が何もわからない。
当時のお客様の対策
サンプル品を基にお客様自身でCADを使用して製図し形状と大まかな寸法は把握できたが、それだけでは同じねじが製造できるかわからなかった。
また、特殊形状のため金型製作から対応できる工場を探さないといけないが、自社のネットワークではそれができる工場を見つけられそうになかった。
イケキンが提案したこと
課題解決の要件
(1)サンプルと簡易的な図面のみで詳細を調べることができる。
(2)4ヶ月後のメンテナンスに間に合わせられる。
(3)金型製作から対応でき、かつ特殊形状のねじが製造できる。
解決策のご提案 詳細調査~製品製造までワンストップ対応
サンプルと簡易図面をご提供いただき、イケキンで詳細調査、明確な図面の製図、製品製造までを任せていただくことをご提案。
ねじの製造にかかるリードタイムを考慮すると、詳細調査にあまり時間はかけられない。
そのため、硬度測定と公差の設定という特に重要なポイント2点に絞って迅速に計測することとした。
硬度測定に関しては硬度測定器を使用して、計測。
計測した数値を基にJISの規格に照し合わせて製造時の熱処理硬度を設定。
次に公差についてはJISB1021の締結公差を基に公差を決め製図しなおし、図面さえあればねじが製造できる環境を整えた。
測定機器を取り揃えていること、JIS規格の細かいところまで把握しておりすぐに設定値を算出できるのがイケキンの強み。
その後、製図した図面を基にねじ製造の計画を開始した。
今回はねじの形状が特殊でありサイズも大きい。
そのためまずは金型を製作する必要があった。
製造方法は特殊形状・大型部品の加工に向いている熱間鍛造での製造を選択。
ここまでにかかった時間は約2週間。
ねじ製造にかかるリードタイムは2ヶ月半程度だったため、お客様のご希望納期に間に合うことを確認。
対策の成果・結果
提案結果
お客様にご説明し御見積書を提出。
納期や公差などの条件をご確認の上、承認いただき無事にねじの製造を開始。
ユーザーメリット
(1)詳細を調べられたことにより、明確な図面が製図できた。
(2)ご相談から回答までスピーディに進められたため、メンテナンス開始時期を遅らせずに済んだ。
(3)ねじのサイズと形状に応じた製造方法を選択することで、サンプルと同じねじを製造することができた。
納品された商品の品質も問題なく、何より希望の納期に間に合わせてもらえたので、工事も遅れることがなく進められています。
数か月後に別の工事も決まっており、このボルトが必要なのでその時もまたお願いします。