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ホーム課題解決の事例集極低頭ボルト 仕様の違いによる頭飛びの発生率を低減
課題解決の事例集

極低頭ボルト 仕様の違いによる頭飛びの発生率を低減

2026.06.09
お客様の産業産業機械メーカー
部署名設計

解決策のご提案

極低頭ボルトに関する正しい知識と検証試験で頭飛びの発生率を低減

相談までの経緯

課題の概要

極低頭ボルトを締付ける際に頭飛び(※)が頻発している。

※頭飛び…ねじ頭部が軸部から破断・分離する現象

問題の原因

頭飛びの主な原因は「締めすぎ」、つまりトルクをかけすぎていること。
しかし、作業者は規定トルク通りに締付け作業をしており、過大トルクではないはずだった。

当時のお客様の対策

規定トルクの見直しを行ったが、やはり過剰な設計にはなっておらず解決しなかった。

イケキンが提案したこと

課題解決の要件

①頭飛びが発生している真の原因を突き止めること。
②原因を突き止めた上で適切な対策をとること。

解決策のご提案 極低頭ボルトの仕様の把握と正しい選定

相談者に詳しいお話を伺ったところ、設計段階で想定している「極低頭ボルト」と異なる仕様のものが納品されている可能性が浮上。

「極低頭ボルト」は頭部高さが低い六角穴付きボルトの一般的な呼称で、様々なメーカーが独自の規格で製作し自社ブランドとして売り出している。
そのため「極低頭CAP」「ウルトラ低頭CAP」など多種多様な名称で呼ばれているが、それらはすべて同じ規格のものと認識されていることが多い。
しかし見た目や基本的な仕様は同じであるが、実は首下の不完全ねじ部の長さがメーカーごとに微妙に違っている。

極低頭ボルトの頭部は六角穴なので、穴の部分までねじが切られていると首下の強度が弱くなってしまう。
そこまでトルクをかけず、より着座させたいのであればそれでも良いが、今回のように頭飛びが頻発している場合はねじ部が六角穴まで到達しない程度に不完全ねじ部があるものを選んだほうが良い。

しかしながらこの事実を把握されていないサプライヤーも多く、どの名称であっても相当品なので問題ないと認識されてしまっているが故に、「極低頭ボルト」と発注しても別のメーカーのものが納品されるケースがある。
今回のケースもサプライヤーには「極低頭ボルト」と発注していたが、実際納品されていたものは設計側で想定していた極低頭ボルトよりも首下の不完全ねじ部が短いものだった。
これが原因で設計が指定している規定トルクで締付けしているのに頭飛びが頻発するという事態に陥っていた。

これらの問題を解決するために、締結条件に合う極低頭ボルトを探すことになった。

技術検証

まずは使用箇所の条件(相手材の材質や厚み)やどのくらいトルクをかけたいか、締結後どのくらい負荷がかかる場所なのかなどを確認。
上記をもとに、イケキンオリジナルのウルトラ低頭CAPとA社の極低頭ボルトを選定。
2種類と現行の極低頭ボルトを試験して比較したところ、現行のものは何本かは頭飛びが発生したのに対し、今回提案した2種類は発生しなかった。

対策の成果・結果

提案結果

より良好な結果を得られたウルトラ低頭CAPを採用。

ユーザーメリット

頭飛びの発生率が低減した。
真の原因が分かり、試験を実施してより確実な対策をとることができた。
お客様の声
今までは何が悪くて頭飛びしているのかが分からずとても困っていたのですが、イケキンに相談したことで「極低頭ボルト」の実態を把握し、適切な対策が取れるようになりました。
比較試験の際に、もし既製品で良い結果が得られなかった場合は特注も検討しましょうとご提案いただいたのですが、自社のオリジナル製品を勧めるだけではなかった点がイケキン(商社)ならではの強みだなと思いました。
その後のお話
今後、お客様・イケキン双方の担当者が代わってしまってまた同じことが起きてしまわないように、発注時にはメーカーを指定すること、無断でサプライヤーを変更しないことなど、社内ルールを取り決めて恒久的対策を講じられました。
結果、極低頭ボルト以外の部品でもトラブルが減っているそうです。
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