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ホーム課題解決の事例集無電解ニッケルめっきで錆問題を解決 高強度維持+耐食性向上 
課題解決の事例集

無電解ニッケルめっきで錆問題を解決 高強度維持+耐食性向上 

2026.02.16
お客様の産業産業用ロボットメーカー
部署名生産管理

解決策のご提案

無電解ニッケル12.9六角穴付きボルトで高強度維持+耐食性向上

相談までの経緯

課題の概要

産業用ロボットに使用している鋼(生地)の六角穴付きボルト(強度区分12.9)が錆びている。
また、ボルト以外の部品にも錆が広がってしまっている。

問題の原因

産業用ロボットを使用しているのは腐食が起きやすい環境下。
そのためボルト以外の部品は耐食性が高いものを使用しているが、ボルトに関しては設計上高強度のものを使用しなければならないため、強度区分12.9を保証されている鋼(生地)の六角穴付きボルトを使用していたが、表面処理をしていないので錆びやすい。

当時のお客様の対策

強度区分12.9のボルトは水素脆化による遅れ破壊の可能性があり、三価クロメート等の電気めっきが処理できない。(※)
鋼(生地)よりも耐食性の高いステンレスへの変更や、強度区分10.9の三価クロメート付なども検討したが、どちらも強度不足のため採用できなかった。

※水素脆化と遅れ破壊についての解説はこちら

イケキンが提案したこと

課題解決の要件

●強度区分12.9を維持すること
●耐食性を向上できる材質もしくは表面処理であること

解決策のご提案 無電解ニッケル12.9六角穴付きボルト

無電解ニッケルは電気めっきと違い、無電解なので高強度のボルトに処理しても遅れ破壊の危険性がなく、高強度を維持しつつ耐食性が高められる。
また、光沢のあるシルバー色で外観も向上する。

製造メーカーは高強度のボルト製造に特化した『YFS』。
品質と価格のバランスがとれた世界シェアNo.1ブランドで、ロット番号が分かればトレーサビリティが取れるため、chemSHERPAやRoHS指令など環境書類、検査成績書やミルシートの発行が可能。

技術検証

製造メーカーのYFSで引張試験を実施。
加えて専門の試験機関でめっき処理後の残留水素量を検証。
問題がないことが確認でき、めっき後の強度保証が可能であることを確認。

対策の成果・結果

提案結果

試供品を数本提供し、検証していただく。
錆が発生しないことが確認でき、採用が決定。

ユーザーメリット

強度区分の維持+耐食性の向上が両立できるボルトが見つかり、大きな設計変更をすることなく錆の問題が解消された。
お客様の声
無電解ニッケルという強度区分12.9のボルトにも処理できるめっきがあることを知らなかったので、提案してもらえて助かりました。
こちらに変更してからは錆の問題は発生していません。
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