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カラー、インサートナットなど単純形状部品の製作課題と解決策

2023.07.26
金属加工のおはなし

今回はカラー、インサートナット製作など単純形状部品の課題に関するお話です。

上記のような単純形状の部品は主軸移動型の自動旋盤で製作できます。
自動旋盤は大きく分けると「カム式自動旋盤」と「CNC自動旋盤」の2種類があります。

今回は「カム式自動旋盤」についてお話します。
※「CNC自動旋盤」についてはこちらをご確認ください。

カム式自動旋盤は『カム』という機械要素部品により、材料や複数の刃物を任意の幅で動かし切削加工を行います。
加工時間が短く(目安として2秒に1個~)比較的安価に製作ができます。
しかし、セッティング(段取り替え)に技術(カン・コツ)を要するため作業者が限定され、技術の継承が難しいと言われています。
また、コントロールが難しく細かな寸法調整ができないというデメリットがあります。
そのため国内で機械を所有している工場も年々減少傾向にあり、今や国内でカム式旋盤を製造・販売しているメーカーはありません。

イケキンではカム式自動旋盤の課題に対して、皆様のご要望をお伺いした上で最適な解決策を考えてご提案いたします。
これまでのご提案例を下記にまとめておりますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

ご提案例

①国内の工場で加工
為替や地政学リスクを懸念して、国内での生産を希望するお客様も多くいらっしゃいます。
国内でのカム式自動旋盤加工は減少傾向ではありますが、まだ日本でも機械を所有している工場もあります。
イケキンの協力工場ではカム式自動旋盤の部品を自社で製作しメンテナンスしているので、この先もカム式自動旋盤での加工を継続できます。
また単価の相談ができたり、品質管理の問題も心配ありません。

②海外の工場で加工
カム式自動旋盤の多くは人件費の安い国に移管されています。
人件費が安い分、特に量産の場合海外調達はコストメリットが出せます。
ただし、海外での製作は『品質の担保』・『納期』・『コミュニケーション』の課題が発生することもあります。
イケキンにご依頼いただけましたら、上記のようなリスクを考慮したうえで、見積から納品まで対応可能です。

③CNC自動旋盤での加工に変更
カム式自動旋盤より加工時間が長くなり、単価は上がってしまいます。
ですが、CNC自動旋盤は現在多く普及しており、今後の社会情勢を考えるとカム式自動旋盤からCNC自動旋盤への移行は進んでいくと考えられます。
そのため長い目で見た時に『廃業リスクなどの回避』にも繋がるというメリットがあります。

④圧造、またはプレスでの加工に変更
生産性の高い加工方法に変更することで、製品単価をできる限り抑えることが出来ます。
ただし、ある程度の数量と金型(初回のみ)が必要です。
また製造方法が変わるので、寸法公差など詳細な打ち合わせも必要です。

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