「ねじって扱っていますか?」
そんなWEBからのお問い合わせがきっかけでした。
もともとは、街のねじ屋で購入されていた。
ホームセンターでは購入しづらい仕様のねじ。
しかしコロナ禍でそのねじ屋が閉店。
WHEVの工房から近く今まで使っていたねじを販売している会社を探してた際に当社のサイトを発見。
これは私の知人の話で、数年ぶりに再会した際すでにWEBからお問い合わせをいただき、当社でご購入いただいていたことを知りました。
販売部署が違い、引取りのタイミングでは私が出張中。
なかなか直接お会いする機会がなく、すれ違っていたのです。
改めて用途を伺いました。
ねじは――
リストバンドやベルトに使用している。

その瞬間、思いました。
「いやいや、皿小は違うな。」
当初使用していたのは皿小ねじ。
皿小ねじは、相手材に皿もみ加工が施されている場合に有効です。
テーパーが収まり、面一で美しく固定できる構造。
しかし革製品であるリストバンドやベルトには、皿もみ加工はありません。
そのため、ねじ頭がわずかに浮いてしまう。締まってはいる。
けれど、着座が安定していない。
そこで提案したのがスリムヘッドへの変更でした。
皿もみに依存せず、フラットに着座し、接地面積も確保できる。
変更後は、
・ねじ浮きが解消
・着座が安定
・見た目が引き締まる
・締結トラブルの低減

機能と意匠、両面で改善しました。
さらにもう一つ。
リセス(十字穴)のサイズによって、
適合するドライバーの番手が違うということ。
ドライバーには #1・#2・#3 と番手があります。
ねじ側のリセスサイズと合っていなければ、簡単に舐めてしまいます。
正直、世間ではそこまで気にされていない部分です。
私自身も、業界に入るまではメガネのねじを家にあるドライバーでなんとなく締めていました。
けれど、合っていない工具で締めればねじは傷み、締結も安定しない。
正しい番手を選定することで、ねじ頭の損傷は大きく改善しました。

さらに、街のねじ屋では、注文してから入荷まで約1週間。それが当たり前になっていましたが、当社なら注文後1〜2営業日でご用意出来き、緊急時にも直ぐに手に入る点も喜んでいただきました。
ストリートと技術。
立場は違っても、“細部にこだわる姿勢”は同じでした。
小さなねじですが、用途に合った選定と、正しい工具。
それだけで完成度は変わる。
単に部品を供給するのではなく、技術相談ができる相手である。
今回の改善は、そんな積み重ねの話でした。

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WHEVとは
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