シーホースNEWS
2020年08月20日 配信

ねじの強化書(Vol.9)

「六角穴があるボルトについては、いわゆる普通の六角穴付ボルトを基準に考えていきます。
わずかではありますが、頭部の直径が大きい六角穴付ボタンボルトを使うことで
ねじと相手材との接地面である座面が安定したり、
相手材に沈み込む(陥没する)ことを緩和させたりします。
ただ、ボタンボルトはそれ以上に締結部の見える部分を
すっきりとした外観にするために使用する場合が多いようです。

次に、六角穴付皿ボルトについては、十字穴付皿小ねじと同様に
締め付けた後に相手材から頭部が飛び出ない、
フラットになるというのが特徴です。
もちろん皿頭なので、呼び長さも頭部高さも含めたもの
全長が呼び長さになるということも同じです。

また、JIS規格外にはなりますが、
頭部高さが低い「低頭六角穴付ボルト」や、さらに低い「極低頭六角穴付ボルト」、
もっと低い「超低頭六角穴付ボルト」も近年かなり販売数が増えてきました。

これらを使用する目的としては
製品を小型化したい、軽量化したい、という背景がありますが、中には
「計算まちがってしまって、普通のネジだったら入るスペースがない」
という理由で使わざるを得ない、ということも過去にありました。
何をまちがったのか、多くの場合、許容差(公差)の誤認というものなのですが。
今回は以上です。

ところで、このコラムの内容についてですが
特に真新しい製品や締結方法について書いているわけではない
ということにお気付きの方も多いと思います。
言ってみれば、ネジに関する古典的な内容だと思います。

古典というと
私が好きなのは「老子(ろうし)」という紀元前に存在していたとされる
中国の哲学者の思想ですが、有史以来無数の思想が生まれたにも関わらず
2千年以上も前の思想が今も生き残っているということに
途轍もない強さや生命力を感じます。
もちろん思想だけでなく、芸能や音楽、宗教に至るまで
何百年、何千年以上も前のものが今なお生き残っているものは
生き残るのに相応しい強さがあるのだと思います。
その強さに敬意を表しつつ
このコラムのようなネジの古典も生き残っていくことを願うばかりです。




壊れためねじを補修するには? リコイルキット

こんにちは。技術営業チームの澤園(サワゾノ)です。
以前こちらでめねじの補修キット「リコイルキット」をご紹介致しましたが
私の思った以上の反響があり驚きました。ありがとうございます。

改めて「めねじが潰れる」ことはねじを扱う誰しもが
いつかは起きてしまう問題だと感じました。
そこで今回はお問合せの中でもよくある
・どのように使うのか?
・どういったところで使われているのか?
についてお話していきます。

まず使用方法ですが
文字だけではなかなか伝わりにくい部分もございますので
こちらの「リコイルキット使用方法動画」をご覧ください。





最近作ったばかりの動画なのでうまく伝われば幸いです。
何かご意見ございましたら是非ともお問い合わせください。

次にどういったところで使われているのかですが
正直ねじが使われているところなのでキリがありません。

例をあげるなら
食品関係の機械だったり、工作機械のメンテナンス、ガスタービン、
半導体製造部品、車のスパークプラグやオイルドレン、
個人で使用するDIYなどなど!多岐にわたります。

幅広く使用されるリコイルはたくさんのめねじを補修し、機械の寿命を延ばしております。
もし興味ある方いらっしゃいましたらお問合せください。
お待ちしております。




ひとりごと

技術営業チームの砂邊(スナベ)です。
私は、昔から視力が悪く、めがねは手放せません。
もう顔の一部になっており、めがねを外すと変装になります(笑)。

さて、出張先の福井県鯖江市のお客様との話の中で
めがねと言えば福井県の鯖江ですよねと盛り上がっていると
福井県の鯖江には、めがねの博物館があると紹介して頂きました。

無料で見学できるとのことで、早速移動の合間に訪問。
めがね造り体験やめがねの購入もできます。
博物館では、めがね製造方法、工具、材料を見学でき
めがね好きのねじ好きな私にとっては、幸せな空間。

特に興味深かったのでは
めがねのフレームやねじを作るために材料を伸線(材料径を整える)する工具や
小さなねじを加工する工具など、
現在のねじを製造する工具とは違うものを見ることができます。

ねじのおもしろ講座では、ねじの製造方法、工程をお伝えしていますが
昔のねじの製造工程が見学できるので、お近くに旅行される時は、是非お立ち寄りください。

有名人が掛けていためがねも展示されています。