シーホースNEWS
2020年07月31日 配信

ねじの強化書(Vol.8)

頭部の大きさで言うと、なべ頭とトラス頭のあいだ(ちょうど中間ではありません)の
大きさのバインド頭については、トラス頭では頭部が大きすぎて使えない
かといって、なべ頭では相手材に陥没するかもしれない、というときに使えます。

また、ネジの径によって十字穴の深さがなべ頭より僅かに深いので
理屈から言うと十字穴が破損しにくい、とも言えます。
次に、皿頭ですが
これは何といっても締め付けた後に相手材から頭部が飛び出ない、
フラットになるというのが特徴です。

それ以上に特徴的なのは、長さ表し方です。
なべ頭やトラス頭の呼び長さはネジの長さ(首下長さ)のみ
頭部の高さを含まない長さですが、皿頭の場合、頭部高さも含めたもの
つまりホントの意味で全長が呼び長さになります。

そんなこと改めて言われなくても知ってるよ
なんて声が聞こえてきそうですね。
もちろん皿頭を使うかぎり最低限知っていなくてはならない知識ですが
過去にこのことを見落として(もしくは知らなかったのかもしれませんが)
重大事故になった事例も報告されています。

つまり、呼び長さに頭部の高さを考慮しなかったために
少し長いネジを使ってしまって、キチンと締まらなかった
そのためネジがゆるんで部品が脱落してしまった、という事故でした
。 皿頭の呼びサイズについては
この記事を読んで下さる皆さまはご存じだと思いますが
こういった事故の例を聞くと、ネジを使う人すべてが
皿頭のサイズの呼び方を知っていることを願うばかりです。
今回は以上です。

ところで、ネジってどうやって作ってるの?と時々聞かれることがあります。
そういうことを聞いて来られる方の多くが、らせん状に削っている
というイメージを持っておられるようです。
もちろんそういう作り方もありますが
世の中に流通しているネジの大半は「転造(てんぞう)」という作り方です。
金型で材料に圧力を加えて、盛り上がらせたり、
へこませたりして(これを塑性[そせい]加工といいます)
ネジ山を形作っていきます。




ムダで危険な締め付け作業やめませんか?③

前回に引き続き、主にボルトの締結に関する案件を扱っております、立花(タチバナ)です。
続きを予告したものの作文を書くのが苦手過ぎて
あやうく時間切れで原稿を落とすところでした。

さて、前回は主に改善の検討をお勧めしたい例として
“危険な作業方法” についてお話しましたが
今回は改善の検討をお勧めしたい“ムダな作業”についてお話しします。

ムダな作業とは、前回よりさらに端的にいうと
余計なコストの原因になる作業です。

普段お客様からご相談頂くきっかけは
作業方法を改善されたいという事から始まる事も、もちろん多いのですが
ボルトの折損や焼き付き等、顕在化したトラブルについてのご相談が
きっかけになる事もそれ以上にあります。

更にその様なケースでは作業方法自体については、“これはこういうものだから”と
ムダで危険な作業を“仕方ない事”と
問題視していない、見直す対象にしていなかった、という事も少なからずありました。

特に径の大きなボルト(目安:ボルト径30mmあたりから)になってくると
トラブルの多くが対症療法的な対策では解決にはならず、ほぼ確実に問題は再発します。
これは突き詰めると前回少しお話したボルトサイズによって要求されるトルクが
平均的な人力の限界を超えてくる事に起因します。
つまり後付けの対応では大体が手遅れです。

代表的な手遅れの例がボルトの折損です。
ボルト折損の多くは、その前の段階にゆるみ(軸力の低下)が起きています。
但しボルト径が大きい場合は往々にして
最初からボルトがゆるんでいない時期など無かった
つまりそもそも充分な締め付けが出来るはずもない
作業手段であるケースがかなり多いです。

たとえ前回お話した様な危険な作業をしていなかったとしても
トラブルが必然的に発生し復旧というイレギュラーな作業と
その完了までの機会損失などの余計なコストの原因となるのであれば
それはムダな作業だった事になります。

十分な締め付けが出来ず、軸力不足の状態にある時点からでは
どんなに強力なゆるみ止め製品を導入したところで、いずれボルトは折損します。
つまりは手遅れなので、その前の締め付け作業手段そのものから見直す必要があります。

折角、締め付け作業の見直しを行ってもトルク法の場合は特に注意しないと
別の形でトラブルが再発する事もあります。
例えば油圧トルクレンチを使用していた場合
これまでのトルク値では十分な軸力が出ていないようだからと
トルクを高めに設定し直したとします。
この時よく起こるのがボルトのかじり(焼き付き)や
ひねりストレスによりボルト首下から疲労破断するといった別のトラブルです。
特にボルトが焼きついてしまってからの溶断などの復旧作業の手間は
締め付け作業開始以前に戻るだけなのでもはや二次災害です。

またしても話が長くなりましたので、このあたりまでにさせて頂きたいと思います。
ここまでお話した“ムダで危険な作業”問題の解決に
非常に効果的な製品がございます。
改善したい締結箇所に心当たりのある方、ご相談をお待ちしております。




A子のひとりごと

先日甥からのライン・・・
「土曜日に彼女と家に行くからてっちりが食べたいのでお願いします」
とのこと。
彼女は「てっちり」を食べたことがないらしい。
ところでみなさん「てっちり」ってわかりますか?

一般的には「ふぐ鍋・ふぐちり」と言うそうですが、関西では「てっちり」と言います。
てっちりの名前の由来は、フグは強烈な毒をもっておりそれにあたると死んでしまう。
つまり「てっちり」の「てつ」は「鉄砲のてつ」あたったら死ぬ!
だから調理をする人も免許が必須。
私をお母さんと間違っているのでは…まーいいけど。
甥は私のこと「おばさん」と呼ばず、「A子」と呼ぶ。
でもさすがに彼女の前では「オバサン」と呼でいた。

でも彼女とは面識がないのでお酒を飲むのか、それによって買い物も変わる。
来るからには「おもてなし」をしなければと思い
そっさく姉に確認したところ、アルコールは全く飲まないとのこと。
ウーロン茶・ジュース・コーヒー・・チョコレート等いろいろ大変( 一一)

これじゃ食べに行った方が楽だと思ったが、甥は家で食べたいという。
当日時間通りに二人が来た。
彼女はなかなかの「べっぴんさん」玄関で靴をそろえて、丁寧に挨拶をする。
(うーん常識があるなー)

早速食事に・・・
ビールを冷蔵庫から出している時、甥は私の後ろで冷蔵庫の中を見ている。
なに~と聞くと
「ジュースなんかないよな」と言う
「買っているよ、ウーロン茶もあるよ」と言うと
なんでと聞き返す。
事前にお母さんに聞いたからよと言うと

「ふーんなかなかやるじゃん」

まるで今度は私を友達だと思っているのか???

そして最初は「てっさ」から「てっさ」とはふぐの刺身の事!!
お鍋を突っつきながらいろんなお話をしどうも会社の同僚らしい。
でも私が驚いたのは、食べ方がすごくきれいで、好き嫌いなし、なにしろよく食べる。
その時甥が彼女にしいたけ嫌いではなかった・・と言うと
「食べたら美味しかった」と言った。
ジュースもあるよと言ったら頂きますといい、残ったウーロン茶を飲みほしジュースを飲む。

私がまだ若い時先輩に言われた事がある。
「食べ方でその人の家庭環境がわかるのよ。
特に最初に彼のご両親と食事する時は気ををつけるるように!!」
その言葉が頭をよぎる。
きっと躾ができているのよね・・・と思った。
そして雑炊まで食べて 「もうそろそろ帰るわ、明日仕事もあるし」

じゃーといいちょっとしたお土産げを持たせて帰りかけた時
彼女が残ったウーロン茶持って帰っていいですか??
(ほぼ2リットル重たいよ、買っても200円くらいやろと心の中で思いつつ)
いいよ!!といった。

そして最後に彼女が言った

「今朝、甥がいきなりおばさんが彼女見たいから家でてっちり用意するから食べにおいで といわれて突然だったんでびっくりしました」

どうも私は「甥の毒あたったようだ」(;一_一)